「既卒就活のやり方ってどうすればいいの?」
「既卒就活を始める時期はいつから始めればいいのかな」
「既卒就活の選考の流れは?」
新卒と比べて既卒はネットにある情報も少なく、どうやって就活を進めたらよいかわからなくなりますよね。
本記事では上記のような疑問に、21年夏に既卒として内定を頂いた私が答えていきます。
私も就活を始めたばかりのときはどうすればよいかわかりませんでしたが、思考錯誤をした結果、感覚をつかめたので、体験談ベースで既卒就活のやり方をお伝えしていきます。
本記事を読むことで、既卒就活のやり方、選考ごとの対策方法などが分かります。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
執筆者:あおい
20年夏から新卒に混じって既卒就活を始める⇢既卒の就活サイトと新卒の求人サイトの両刀使いで21年の夏に第一志望の大手広告代理店2社に内定をもらう⇢22卒として春から社会人として働く
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評価 | |
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対象 | 第二新卒・既卒・フリーター・ニート |
求人数 | 1,500件以上 |
内定率 | 86% |
評価 | |
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対象 | 既卒・第二新卒・フリーター |
求人数 | 3,000件以上 |
内定率 | 80.4% |
評価 | |
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対象 | フリーター・社会人未経験・既卒・大学中退OK |
求人数 | 非公開 |
内定率 | 80%以上 |
【既卒就活のやり方を知る前に】既卒と第二新卒との違いを知る
既卒就活のやり方を知る前に既卒の定義について確認しておきましょう。
第二新卒と既卒は同じような意味と思いきや、明確な違いがあるためです。
結論、既卒とは「内定がないまま学校を卒業してその後に正社員就職をしていない人」を指します。
既卒になる理由は
- 新卒で内定がもらえなかった
- 新卒での就活に納得がいかなかった
- 休学をしていて就活に遅れてしまった
- 公務員試験に落ちてしまった
- 大学や大学院を途中で退学してしまった
など、人によって様々です。
私の場合は、大学院を中退して既卒になったという形です。
既卒は卒業して3年以内
既卒と呼ばれるのは、主に卒業してから3年以内の人です。
ただし、就活においてどこまでを既卒とするかは企業によって違うので注意が必要です。
また卒業してから就職せずにフリーターやアルバイトをしていた人も、3年以内であれば就活では既卒として扱われます。
第二新卒との違いは?
既卒と勘違いしやすい用語に「第二新卒」があります。
第二新卒は新卒で入社した会社を3年以内に辞めた人の事です。
既卒 | 大学を卒業して3年以内 |
第二新卒 | 新卒入社した会社を辞めて3年以内 |
第二新卒と既卒とでは社会経験があるかないかという点で異なります。
第二新卒は社会経験があるので、既卒採用ではなく中途採用に応募することになります。
採用における既卒と第二新卒の詳しい違いや、日本における既卒の現況を知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。
https://indy10.sakura.ne.jp/kisotsutoha/
既卒就活のやり方のパターンは3つ
次に既卒就活のやり方についてです。
いくつかあるので、自分に適した方法をとりましょう。
- 新卒枠採用の企業にエントリー(既卒1~3年目におすすめ)
- 既卒・フリーター採用の企業にエントリー
- アルバイトや派遣社員から正社員になる
①新卒枠採用の企業にエントリー
1つ目の方法は新卒枠で既卒を採用している企業にエントリーすることです。
実は既卒3年以下であれば「新卒として」採用してくれる企業は多くあります。
新卒枠に入り込もうとするメリットはいくつかあります。
・スキルを持った元正社員と比べられない
・入社後に丁寧な研修が受けられる
ただ、なかには既卒は新卒の対象外としている企業もあります。
エントリーする前に募集要項をよく確認しておくようにしましょう。
https://indy10.sakura.ne.jp/kisotsukyuzinsagashikata/
②既卒・フリーター採用の企業にエントリー
フリーターや既卒の採用実績がある企業にエントリーするのも1つの方法です。
募集要項に「未経験可・社会人経験不問」とある企業ですね。
人手不足に陥っている企業が多く、経験やスキルよりもやる気や素直さを重視した採用を行っています。
目に見える資格等は必要ないため、採用ハードルが低く比較的スムーズに就職できます。
1~3年目で新卒枠として応募する人でも平行して使っていくのがおすすめです。
基本的に新卒向けの就活サービスを既卒が利用することはできないためです。
既卒の就職活動にハローワークはおすすめできない
また「ハローワーク」の利用を検討している人もいるでしょう。
しかし個人的にはおすすめできないです。
理由としては下記のようにデメリットが多くあるためです。
・小規模企業の求人が多め
・自分で企業を見極める必要がある
・担当者の能力がばらばら
・求人票以上の情報がわかりにくくブラック企業に入社してしまう可能性もある
特に、給与や働き方を重視している人には合わないと思います。
「地元の企業にどうしても就職したい」といった限定的な状況において使うべきと言えるでしょう。
③アルバイトや派遣社員から正社員になる
大企業や業界によっては難しいかもしれませんが、アルバイトや派遣社員からレール式に正社員になることもできます。
正社員になる前に経験を積めるので、いきなり正社員として働くよりも心の準備ができます。
またアルバイトであればすぐに辞められるので、正社員になってから「やっぱり自分に合っていないな…」というギャップも起きにくいです。
人間関係の合う合わないについても同様といえます
既卒就活のやり方は5ステップ【選考の流れをつかもう】
「既卒とはどのような人か」を確認できたら、いよいよ既卒就活のやり方について理解していきましょう。
既卒就活の方法は大きく5ステップに分かれています。
- 自己分析・企業研究
- ES(履歴書や職務経歴書)を書く
- 就活サイトや企業HPからエントリー
- 面接やGD
- 内々の承諾
また、既卒就活全体の流れは以下のようになります
一つ一つのステップを頭にいれていきましょう。
①自己分析・業界(企業)研究
既卒がまず最初に始めることは自己分析と業界(企業)研究です。
内定をもらうことも大事ですが、本当に大事なことは「入社した会社であなたが活躍して楽しく働ける」ことだと思います。
そのために、過去をさかのぼって興味や関心、好き嫌い、を洗い出すことが大切なのです。
自分のことを知ることができてやっと、理由付きで会社を選ぶことできるようになります。
自己分析が終わったら業界(企業)研究も進めましょう。
社会にはどのような業界があるのか、その中にはどのような企業があるかを知ることです。
業界研究に関しては、いくつか業界を見てみることをおすすめします。
視野は広く持つほうが、なぜ自分がその業界に興味があるのか、を説明しやすくなるからです。
私のおすすめの書籍を2冊紹介しておきますね。
②就活サイトや企業HPなどからエントリー
自己分析や業界(企業)研究を通して興味のある企業が出てきたら、早速応募してみましょう。
方法としては3つあります。
- 既卒の就活サイト
- 新卒の就活サイト
- 逆求人サイト
- 社会人向けの転職サイト
- ハローワーク
就活サイトで特におすすめはマイナビです。
「「マイナビ」って新卒サイトじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は既卒の求人も探すことができるんです。
「マイナビ」は以下のように”既卒を積極採用”している会社をフィルターすることができます。
また、企業HPからでも既卒採用しているかは判断できます。
具体例をいくつか紹介しますね。
NTTデータの募集要項では”既卒の方もご応募いただけます”とあります。
引用元:https://nttdata-recruit.com/recruit/requirements/
また以下は博報堂の募集要項です。
引用元:https://hakusuku.jp/recruit2022/flow/
“2018年4月~2022年3月に4年制大学または大学院を卒業・修了見込みであり、就業経験のないこと。”とあります。
一見すると「よくわからない…」と思われそうですが、要約すると、2022年から3年以内に卒業もしくは卒業見込み&社会人経験なしなら応募可能ということです。
また、既卒専用の就活サイトに応募可能な企業を紹介してもらうのも手です。
マイナビに掲載されていない企業も紹介してもらえたり、いちいち企業の採用ページを見る手間が省けるためです。
私が使ってよかったのが「ウズキャリ既卒」です。
来社の必要はなくWebで面談可能なので気軽な気持ちで相談できますよ。
中途採用でエントリーしても良いのか
既卒は中途採用ページからエントリーすることもできます。
ただしその場合だと、職歴がないにも関わらずほかの普通の転職者と同等の扱いになってしまい、圧倒的に不利な選考になってしまうのです。
少なくとも既卒3年以内の人は、通常の採用ページ(新卒など)をまず見てみるようにしましょう。
③ES(履歴書や職務経歴書)を書く
ESとはエントリーシートのことです。履歴書や職務経歴書も当てはまります。
正社員経験のない既卒の方は、アルバイトの経験を必ず書きましょう。
また既卒は内定をもらったら数週間後から働きだす可能性もあります。
企業はすぐに働ける即戦力を求めているからです。持っている資格はすべて書いておくほうが無難でしょう。(自動車免許なども)
さらに自己PR欄には、卒業後の活動を記述できるとベストです。
ESはできれば添削してもらおう
ESは最初の選考です。ESで落ちてしまっては、その後の面接すら受けることができないわけです。
ESは「簡潔でわかりやすい文章」が必要とされます。
できれば自分以外の他の人にも見てもらうのがベストです。
もし周りに添削をお願いできそうな人がいなければ、既卒の就活サイトで添削してもらうのもオススメです。
私も利用していましたが、プロ視点のアドバイスをもらえるので通過率も上がった気がします。
更に詳しい既卒の履歴書の書き方のコツやポイントを知りたい方はこちらの記事も読んでみて下さい。
https://indy10.sakura.ne.jp/kisotsu-rirekisyo/
④面接やGD
ESが通過したらいよいよ採用選考です。
面接やGD(グループディスカッション)などがあります。※その年の新卒と一緒に選考を受けるならGD対策もしておく必要があります。
面接で対策すべき質問は様々ありますが、
- 自己紹介…面接は第一印象が最も大切
- 既卒になった理由…最もその人の性格が現れる&会社を辞めないか判断される
- 志望動機…入社してから利益を出せるか見る
の3点は最低限対策しておきましょう。
具体的な対策方法としては、上記の質問の答えを考えて「なぜ?」の深堀りを3回以上行うことです。
面接官は質問に対して深堀りをして、その人の性格を知ろうとしてきます。ゆえに自問自答を繰り返すことが大事なんです。
面接対策でオススメの書籍は以下です。
また更に詳しい、既卒の面接対策の方法や聞かれた質問について知りたい方はこちらの記事も参考になると思うのでぜひです。
https://indy10.sakura.ne.jp/kisotsu-mensetsutaisaku/
⑤内定の承諾
無事に選考を通過して内定をもらったら承諾するかどうかを判断します。
内定を受諾すれば、就活は終わりです。
【絶対成功】既卒就活のやり方で必ず押さえるべき7つのこと
次に既卒就活で「できれば大手やホワイトな企業に行きたい」という方向けに
就活を成功させるコツを解説します。
- 新卒とインターンに参加する
- 既卒でも大手企業に応募する
- 既卒がエントリーできるかを必ず確認する
- エントリー数を増やす
- 時期ごとの対策をする
- 新卒時とは異なる志望動機の作成&面接の対策を行う
- 既卒の就活サイトを使ってみる
少し多いかもしれませんが、1つ1つ意識することで内定を貰える確率は格段にUPするはずです。
①既卒でも新卒に混じってインターンに参加する
新卒は夏インターンや冬インターンといった、企業が学生向けに用意してくれる就業体験に参加することができます。
しかし意外と知られていないのですが、既卒でもそれらのインターンに参加できる場合があること。
募集要項はたいてい採用ページに書いてあるのでチェックです。
既卒でも参加できそうだったら応募しまくるのがおすすめ。
インターンに参加するメリットは以下のとおりです。
- 本採用の選考の練習になる
- 本採用の選考が一部スキップされることがある
などで、デメリットは特に有りません。
ただし注意すべき点としては、それらのインターンの募集の多くが6〜8月、11月〜1月に集まっていることです。
既卒就活を始めた時期がかぶっている場合はエントリーを検討してみてください。
また、既卒で長期のインターンに参加したい人、長期インターンからの正社員採用を考えている人はこちらの記事も参考になるかもです。
②既卒でも大手企業に応募する
学校卒業後の就活は面接官から「就職活動に失敗した人」「会社で働くことへの意欲がない人」と見られがちです。
よって企業からマイナス印象をもたれやすいため、新卒よりも就職活動が難しくなります。
なので就活生は「大企業は絶対に受からない」と思いがちです。
しかし労働政策研究・研修機構の調査によると、従業員数1,000人以上の大企業の10社に7社が既卒を採用しているとのこと。
引用元:https://www.jil.go.jp/press/documents/20171226b.pdf
つまりどんな企業でも受かる可能性はあるので、諦めずにとにかく応募してみることが大切なんです。
実際、この表で見ると、私が既卒就職で内定を頂いた会社は大企業に該当します。
可能性はあるので、諦めずにとにかく応募してみることが大切です。
それが既卒でも就活を成功させる方法です。
③既卒がエントリーできるかを必ず確認する
もし採用ページに既卒に関する記述がなければ、応募を受け付けているか確認してみましょう。
履歴書を書いたり面接の練習をする時間を無駄にしないようにするためです。
既卒の受付に関する記述がなかったらメールで聞いてみましょう。
※メールのテンプレは以下にあるのでぜひコピペして使ってください。
◯年新卒採用に関して
株式会社〇〇 採用担当者様
現在、貴社の◯年新卒採用に参加したく考えております〇〇大学〇〇学部◯年の△△と申します。
卒業区分に関して、1点質問がございます。私は〇〇の理由につき、現在”既卒”として就職活動をしております。
貴社のHPを拝見し、ぜひ選考に参加したく考えているのですが可能でしょうか。
お忙しい中お手数をおかけしますが、お手すきの際にご回答頂けますと幸いです何卒宜しくお願いいたします。
〇〇大学 〇〇学部
携帯TEL:E-mail:
④エントリー数を増やす
先程も少し話しましたが、既卒は新卒よりも不利です。
なので、内定をもらう確率を少しでも上げるにはエントリー数を増やすのが手っ取り早いです。
もちろん一社一社の対策に時間をかけても確率は上がります。
しかし選考の通過は運もあるので、私のおすすめはエントリー数を増やすことです。
私の場合、インターンも合わせれば80社ぐらい受けました。
業界は一つに絞らず複数見てみることをおすすめします。
以下の、既卒就活の実態を実体験ベースで紹介している記事で、詳細の就活実績を載せているので、こちらもよかったら合わせて読んでみてください。
https://indy10.sakura.ne.jp/kisotsu-kibisii/
⑤求人の多く出る時期を把握しておく【1~4月&10~12月】
既卒の採用は基本的に通年です。なので就活を成功させるために必ず押さえるべき時期は特にはありません。
ただし、1~4月と10~11月の時期は、求人の出やすさに違いがあるといわれています。
求人のでやすさは内定率に関係するので時期を意識しても損はありません。
新卒として就活する場合は気にしなくてOK |
1月~4月の求人に向けて
一般的に、求人の数は1月から4月に多くなるといわれています。
もし年始から就活をすすめるのであれば、この時期に集中して就活を行う方法がおすすめです。
4月の新年度を前の3月に内定を出したいと考える企業も多いです。理由としては、年度末の3月は転勤や異動があって転職者も増える時期だからです。
1月には就活を始め、3月には内定をもらえるよう動きましょう。
10月~12月の求人に向けて
1年の後半で求人が多くなるのは10月〜12月です。
夏のボーナスを貰った後に退職者が出た企業が、補充として10月に募集を出すことが多いからです。
この時期は求人が多いので、スタートダッシュが少し遅れたな…と感じている方でも普通にチャンスがあります。
そしてまさに今が10~12月なので「求人が旬」の時期であると言えます。今から動けばまだ間に合うので。迷っているなら勇気を出して一歩だけ踏み出してみてください…!
とはいえ何から始めればいいかわからない人も多いと思います。そんな人は実際に私も利用した下記記事にある就活サイトのどれかを試してみるのが無難だと思います。
⑥新卒時とは異なる志望動機の作成&面接の対策を行う
もし過去に新卒で就活した経験があるのなら、その時とは異なる対策をしましょう。
例えば、志望動機は新卒時のものの使い回しでは、理由は何であれ既卒という表向きではマイナスなイメージのせいで、うまくいかない可能性が高いです。
面接では、既卒になった理由とともに働く意思がちゃんとあることをまず伝え、その上で企業の利益に貢献できる理由を伝えることが重要です。
⑦既卒の就活サイトに相談してみる
就活が始まったら既卒エージェントにまず登録して面談を受けてみることをおすすめします。
既卒専用の就活サイトでは担当者がつき
- 求人を紹介してくれる
- エントリーシートの添削や面接練習をしてくれる
- 就活前の気軽な相談だけでもOK
といった特徴のある就活サービスです。
記事の前半で紹介したマイナビなどの就活サイトだけで就活をしてもよいのですが、このようなサイトに登録しておくことで応募可能な求人の数を何倍にも増やすことができます。
エントリー数を増やすだけで内定率も高まります。
エージェントを使った場合、中には新卒の内定率と同じ80%以上まで上がることもあるんです。
しかも求人の集まる時期を踏まえた上で、「新卒枠で応募するべきか、既卒枠として応募するべきか」といった相談にも親身になって乗ってくれます。
今のうちにサクッと登録しておいて損はありません。※逆に乗り送れると、求人が減っているかもしれないですよね…
また私が実際に使ってよかった就活サイトを下の記事で紹介しているので、どれを使おうか迷っている人は是非読んでみて下さい。